1.在り方

*Ryoji...

 ………
 青々と広がる空は痛快なまでに壮大でいい朝だ。
 自分の家の前の塀に背中を預けながらそう思った。
 ここまで爽快だと気持ちの切り替えもやりやすい。
 俺のすぐ横には「水ノ上」と書かれた表札がある。
 名前は涼二<りょうじ>。
 この春から高校生となる。

 桜が満開のこの時期は入学式が執り行われる。
 新しい学校に、見知らぬ生徒がたくさん集まって最高学年から新一年生と呼ばれるようになるのだ。
 俺もまたその中の一人だ。
 そわそわしているような落ち着いているような気持ちで友達を待っていた。

「おっっはよーーーーーーーーーぅ!」

 突如、不意をついて元気な声が通る。
 どのテンションがこいつを朝からこんなに元気にするんだ。
「……おう、おはよ……」
 士部 柊。俺の中学校での腐れ縁だ。
 短髪で格闘技なんかをやってる。
 見た目通りさっぱりした性格でいいやつだ。ただ――
「今日は待つのか?」
 ニヤニヤとした顔つきでこちらを眺めてくる。
 格闘家だが、俗な性格だ。
 スポーツ少年ってさっぱりしてて生真面目で押忍! って言うのが基礎イメージだと思わないか?
 こいつは純情とかそういうんじゃなくて、生粋のエロでバカなんだ。
「バカっていうな! つかなんで今頃そんな事いわれにゃならん!」
「許せ。世界の事情だ」
「なんだそりゃ!?」
「それはともかく、お前そんなきっちり制服仕立てて大丈夫なのか?」
「ん? ああ。オカンはどうせ伸びるしボロボロにするんだろうからきっちりしたの着とけってよ」
 とまぁ分かるだろうがこいつはアクティブな人間なので動き回らずにはいられない。
 身に着けるものは壊しまくるから安物。
 そういう子なんだよ、と実の母親が呆れていた。
 そいやそんな事聞いたことがあるな……。

「そっか。ああ、それと、今日はミヤコは耳が腫れるほど待てって言われたんでな。待つぞ」
 そう言って目の前の家を見上げる。
 二階の部屋の道路側。
 実は俺の部屋の正面が話題に上がっているミヤコの部屋だ。
 カーテンは開かれていて本人の姿は無い。
 まぁ着替えるのは奥だろうから此処からは見えない。
「いーねぇミヤコちゃんのブレザー姿っ早くみてぇな」
 子供のような悪戯な笑い。
 歯に衣を着せないストレートな性格が売りであり欠点だ。
「あほか。どうせダボダボでズンドーって感じに決まってら」
 そういって自分の服を引っ張ってみせた。
 かくいう俺も袖の丈は余っている。
 確かにもうちょっとぐらいは身長は伸びるだろうが、手が隠れそうなほどに余る袖はどうかと思う。
「いや! 逆にピッチピチかもしれないだろ!?」
「なんでだよ……」
「サイズをワンサイズ間違えた業者が制服を搬送!」
「いや、一度着るだろ普通。ひと月は前に来てるんだから……」
「そして! 中学の時代から話題を呼んでいたあのムネがピチピチ大放出ヒャッホウ!」
「朝から飛ばすなお前……」
 横でまたまた〜なんてウツツ抜かしてる奴はあえて無視して、
 もう一度目の前の家を見上げた。
 目の前には「秋野」という表札。
 ブロックの壁をはさんでごく普通の家が建っている。
 もちろん柊の家ではない。
 俺の家のお向かいさんにも同い年で同じ学校に進学したやつがいる。
 約束を守らない奴ではないのだが、朝だけは弱い。
 だから家の前でこうやって柊とたべって待つのがもう当たり前だ。


 そうこういっているうちに「いってきまーす」と元気な声が聞こえてきた。
「やっおはよっ京ちゃん!」
 ちなみにお向かいさんとの距離は3メートル強。
 別に車が走ってるわけもなく、そんなにでかい声で挨拶なんかしなくても
 普通に言えば聞こえる距離だ。
 だがそんな声にも彼女は笑顔で
「おはよう柊くん」
 と華やかに答えていた。
 彼女は秋野京。
 誰にでも優しい優等生な女の子だ。
「おまえ……近所迷惑だな」
 五月蝿いのアピールのつもりで片耳に手を当てて言ってやった。
 この男、祭りごとになるとやたらテンションをあげていく。
 とりわけ今日は入学式。
 何をやらかすかわからない。
 確か中学の時には体育館の前で拳法の型をやって…何の流れかは知らないが先輩を3メートルほど投げ飛ばした。
 入学式から先輩と先生に目をつけられてる奴は恐らくこいつだけだったろう。
 今年は何をする気なんだろうか。
 ……考えるだけでも恐ろしい。
 今日だけは他人のふりをしようと思う。
 決意新たに拳を握った。
 門を開けて京が出てくる。
「おはよっ涼二」
 いつものように彼女はふっと笑顔を浮かべる。
「あぁ、おはよ。じゃ、行こう」
 それがなんとなくまぶしい気がして顔をしかめるように笑い返した。
 誰からともなく歩き出す。
 これがいつも通り。
 俺たちの日常の始まりだ。





 住宅街を出て、大通りに出る。
 さすがにこの時間は通勤・通学ラッシュと呼ばれるだけあって、多くの学生やサラリーマンが行き交っている。
「今日からはこっちの道だねっ」
 なんだか嬉しそうに京が歩いている。
 住宅街を出て線路の通った橋の下を渡ると大通り。
 同じように学校に行く生徒やサラリーマンが多い。
 左側にはつい先月まで来ていた学ランを着た中学生がワイワイ歩いて行っている。
 つい先月までは同じ道。
 今日からは反対側。
 駅前を通り越していかないといけないので今までよりは道のりが遠い。
「慣れればどこも同じだって」
「うん、でも、今日は新鮮っ」
 なんだか妙に浮きだっているが、この状況から見ると俺が変なのだろうか……?
「なぁ、どの道から行くんだ?」
 浮かれの筆頭が道を聞いてくる。
 ここから三つのルートで学校に行ける。
 一つは今いる大通りをそのまま進む道。
 この道が最も利用されていて人通りが多い。
 二つ目は商店街を通る道。
 この大通りを一本先まで歩くと今の時間は自転車通学の人が良く利用する道だ。
 車通りが少なく、アーケードなので道が広い。
 そして、最後ひとつは更に先の海岸通り。
 歩道も車道も整備されていて道自体は広いが、学校までの道では一番遅い道となる。
 本当はどこを通るかなんて結構どうでもいい。

「大通りを通ろう」
 とりわけ、今日は入学式。早めに行くことに越した事はないだろう。
 それに慣れない道を通るよりは慣れたこの大通りの道が一番だと思った。
「ま、それが一番無難だな」
 なんとなくつまらなさそうな顔して進みだす柊。
「嫌なら別の道にするか?」
別にどこでも構わないから。
 と付け足しておく。
 反応が返らず2・3歩無言が続いたあと、
「いや、帰り道でいい。時間が無いのはいつものことだし!」
 そう言って溜息をつきながら悪戯に京を流し見る。
「え、私へのあてつけ? ごめんなさい」
 先に謝る京には訳がある。
「あぁ、確かにどうにもなんないな」
 話題を流そうとする京に横槍をいれた。
 常々解決策を取らないといけないと思っていた議題だ。
「うぅ……味方がいないです隊長」
 二人を交互に見てうな垂れた。
 俺も柊も早起き派なのだ。
「あきらめろ。こればっかりはどうにもならないから」
 ポンと肩を叩いて諭してやる。
 ―――そう、京はものすごっっく寝起きが悪い。
 起きてから動き始めるまでの時間が、最低10分は必要なのだ。
 昔は俺が起こしに行っていたから、よく知ってる。
 何をやっても殆ど反応なし。
 始めは面白がっていろいろやっていたけどあまりにも無反応だったし、
俺もいろいろと成長もしたのでやめた。
「だから、涼二が起こしに来てくれればいいって言ってるのに」
 謎に抗議の色を示す京。
 ……上目遣いでも頬を膨らませてもダメなものはダメです。
「俺のせいにするなよ。俺だって朝そんなに早いわけじゃないし」
 実際、時間はある。
 問題なのは俺が男だっていうことか、こいつが女だって言うこと。
 本当にこいつは年頃の娘か?

「姫! このような狼野郎を部屋に入れるなどなりません!
 それならこの私めが参上いたしましょう!

キランッと歯を輝かせながら地面に膝をつき手を差し出す。
「いや、お前を入れるぐらいなら戦場の真ん中で寝てるほうが安全だろ。
 ってか誰が狼野郎かっ!」
 なにやら変に対抗意識を燃やしている柊はやたら爽やかに笑っている。
 ……気味悪っ!
「柊くんには悪いよ」
「おい。そりゃどんなワケだ」
俺には悪くないの意だ。
「え? だって涼二、家が真正面にあるんだよ?」
「あ、俺、狼らしいんで……」
 適当にはぐらかして逃げた。
 朝の平和な時間をそんなことのために食われたくない。
 実際は別にいいのだが、気恥ずかしい年頃なんだ。分かってくれ。
「だーいじょうぶ! 食われても俺が腹かっさばいて石詰めて捨てといてやるから」
「何頭巾の話だよ」
 む、と唸りながら京をまじまじと見つめてこう言った。
「防空?」
「そんな貧乏くさいの食べねぇよ」
「涼二ひどーいっ」
 どんどん話をずらしながら終わらない話を進めていく。
「防空頭巾つったらセツコかっ? 蛍は何で死んでしまうん?」
「ボウヤだからさ」
「意味わかんねっ!」
 結局もとの話題なんか忘れて、最後もよくわからないままだった。









 私立陽花学園と彫られた学校の門の前に立った。
 小高い丘の上に建っており、そこへ続く道は満開の桜に彩られていた。
 周りでも真新しい制服を着た生徒たちが、少し緊張した面持ちで学園内に踏み込んでいく。

「前も来たけど、やっぱドキドキするね!」
 一歩前に出た京が元気に俺たちを振り返る。
 妙にはまった光景で少しどきりとした。
「だよな! あーなんかうずうずして来たっ」
 何にだ。とあえて突っ込まない。
 だから代りに釘を刺してやる事にした。
「頼むから今度は問題起こすなよ」
 柊はちぇーーなんていいながらつまらなさそうな顔をして引っ込む。
 というかコイツ、わかっててやってるのか。
「あははっ何する気だったのー?」
 笑顔で話題を繋ぐ。
 それがこいつの悪戯魂に火をつけたのか、
「よくぞ聞いてくれた京ちゃん!」
 ガバッと飛びつくような速さで京の手をとる。
「内緒にしてたんだが、特別に教えてしんぜよぅ!
 今年の明けより道場で禁止技なるものを習い始めた所存」
 バッと腕大きく開き大袈裟にアピールをする。
「そう、それは日の目を見ない奥義。使用禁止。でも、いっぺんぐらいいいよねぇ!?」
「よくねぇよ!」
 ゴッと石を石で殴るような音が響くと同時にプルプルと震えながらその場にうずくまる柊。
「いってぇぇ!」
「俺も痛いわっ!」
 あまりの頭の固さに逆切れしてみる。
「あ――だ、大丈夫?」
 俺と柊を交互に見ながら言ってくる京。
 本当に石を殴ったかのように手がジンジンする。
「逆切れかよ!? 殴られたの俺だぞ!」
 微妙に涙目で抗議してくる。
「お前の暴走は俺が止めるように言われてんだよっ!」
 ちなみに今のは師匠直伝殺人チョップ。
 師匠は柊の父親で道場の師範だ。
 俺や京にも護身術レベルで教えてくれる気さくな道場主だ。
 石頭の柊でもこれだけ痛がるということはかなりのものだといえる。
「えっと、ケンカ?」
 困った顔をして聞いてくる。
「いーやスキンシップだ」
「いや、スキンシップだ」
 ん? と二人顔をあわせる。
「あははっ。うん。わかった。なんか視線集まっちゃってるから、早くクラス見に行かない?」
 ぐるっと周りを見回す。
 乾いた笑いでこっちを見る先生から面白い物を見つけたと言わんばかりの新入生まで。
「あいさー!」
 きりっとした動作で隙無く立ち上がって出発する柊。
 その後ろ姿はでかいのにガキだった。
「ほら、涼二も行こっ」
「んー」
 なんだかなぁ。
 思わず苦笑いがこぼれる。
 いつもそう。
 俺の手を引いてくれる二人がいる。
 その二人の後ろ姿に付いて、俺もゆっくりと歩き出した。




「同じクラスだといいね」
 ニコニコとした顔を向けてよく聞くことを口にした。
 学校やクラスが変わるときに決まり文句のように口にするこの台詞にはどれだけの意味が込められているのか。
「そだねー! ま、こいつはいらんがなー!」
 当然こいつはこう言う。だから俺は
「意見が合うな。俺もそう思ったとこだ」
 なんて、解りきった文句を返してやった。
「ちぇー涼二のいけずー」
 こいつは……。
 さっきからいつの時代の人間なのだろうか。

 言ってるうちに正面玄関に張り出されたクラス分けの掲示板に辿り着いた。
 すでに人だかりができていて、その中に次々と入っては出て行っている。
 負けじとその中へと突入していく柊の後ろに付いてグイグイと掲示板の見える位置までやってきた。
「て、まぁ……予想してた通り……」
 クラス分けで全員一緒なんて甘い希望を抱いてはいけない。
 現実は――そう。

「お前とは一緒なのかよ!」
「それは俺の台詞だ」

 俺より先に言ってきた柊の言葉をそのまま返す。
 嫌がっていた奴とは一緒になるというありがちなオチ。
 まぁこの場合は柊がいてよかったということになるのだが……

「そっか、私1人かぁ〜……」

 隣で本当に残念そうに、そう呟いた。
 全員を望むと一人になるという結果ほど悲惨なものはないのではないかと思う。
 京はおとなしい性格だ。
 ついでにちょっと寂しがり屋だと思う。
 基本的にしっかりしているからそう見られることはほとんど無いけど―――
 そういったところを見ると一人でのクラスというのは不安だろう。
 む、と柊と顔をあわせる。
「あぁ。でもクラスは隣だからいつでも来いよ」
 気休めだけど、出てくる言葉はこれだけだった。
「ん……そうだね。そうするっ」
 それでも笑顔をつくって頷いてくれた。

 ……俺達は今までもずっと同じクラスでやってきた。
 だから―――ずっと同じクラスでやっていけると思ってた。
 小さな誤算。
 でもそれはどうしようもない所。
 京が寂しそうにするのは流石に見るに堪えなかった俺達はまた馬鹿な話をしながら教室へと歩き出す。





 春先の体育館はいまだ冷たい。
 見渡す限りには真新しい制服が並んでいて、舞台の上では校長先生らしき人が長々と演説をしている。
 今のここの校長先生は厳格がないわけではないがそこまで厳しい人だという
 印象は受けない。
 何度も見たことのある映画を見るような退屈さ。
 あくびを堪えて涙を溜めながら必死に寝ないように聞き流す。
 ………
 ………
「えー……それでは、新入生を代表して」
 スッと閉じかけていた目を開ける。
「水ノ上涼二君」
「はい」
 なるべく音を立てないように無駄なく立ち上がる。
 正面まで歩いていって、教員側、来賓側と礼をして舞台に上がる。
 中学校3年生のときにやった答辞と全く変わらない動作を新入生としてやるだけ。
 舞台の机の後ろに立ち、入学式挨拶文と書かれた紙を開く。

「本日、私たち新入生のために―――……」
 そこに長々とつづられた挨拶文を読み上げていく。
 ここに立つ生徒が珍しいのだろう。舞台により多くの視線が集まってきた気がする。
 恥ずかしいと思わないでもないが慣れたような気もする。
「―――新入生代表、水ノ上涼二」

 波のように広がる拍手。
 誰か一人がすると伝染するように拍手をするのは結構面白いと思う。
 柊が異様に大きな拍手をしていてつい笑ってしまった。
 帰る途中、京と柊が意味ありげにニヤついてこっちを見ていたのに気づかない振りをして颯爽と席に戻った。





「すごいね、涼二って!」
 体育館を出たところでいきなりそんなことを言われた。
「うおっ! な、何が?」
 突然の襲撃に素っ頓狂な返事を返す。
 来るとは思ってはいたが体育館を解散してすぐに来るとは思わなかった。
「とぼけんなよ、このやろうっ」
 ぱこぱこと柊に叩かれる。
「そーだよー。涼二があそこで挨拶したってことは入試で一番だったってことじゃない」
 チラチラと周りの視線が痛い。
 言われるのは嬉しいが別に自慢してる訳じゃないぞ。
「ま、そりゃたまたま。結構びっくりしたろ?」
 言わないには言わないなりの魂胆があった。
「俺が呼ばれたときの柊の振り向きとか期待通りだったしな!」
 真面目にびっくりた顔でこっち向くもんだからちょっと吹き出しそうになった。
「うるさいっ。人の純情を玩ぶなんて……酷い子」
 良くわからないジェスチャーも酷い。
「きもちわりぃ」
 ここは思いっきり言葉の暴力を振るうことにした。
「ふ、涼二……」
 乾いた笑いを漏らし不敵にこちらを睨む柊。
「わかってるさ柊……」
 ゆっくりとそう言って柊に対して垂直に体を向け重心を落とす。
 一瞬、対峙した空間にシンと音がなくなる。
「チョーシにのるなぁぁぁ!」
 なんて、意味不明な雄たけびをあげながら思いっきり振りかぶったチョップを振り落としてくる。
 微妙にひがんでるなこいつ。
「うっせっ」
 左手で振り下ろされてくる柊の肘をポンと押さえてチョップの動きを止める。
 しかしこれで終わりではない。すぐさま距離をとろうと後ろに傾く。
 が――すでに奴の左手は顔の前まできていた。
「あまいわっ」
 悪役じみた台詞をはきながら俺の額にデコピンをかました。
 ペチッと情けない音が響く。
 ……地味に痛い。
「あーぁ涼二の負けだね、あ、そろそろ教室戻ろ?」
「だな。けぇるべー」
 満足げな柊を一瞥して何か文句を言ってやろうかと思ったが、京が笑顔で牽制してくるのでやめた。
 そして京に促されてぞろぞろと騒動に紛れて教室に戻る。

 柊と俺。
 真逆の分野を得意とする人間だ。
 いや、俺もスポーツは苦手じゃないんだがどうもコイツにだけは勝てない。
 こんな正反対の性格の俺たちをまとめるのが京。
 不思議な事に俺も柊も、京には逆らわない。
 俺はこのバランスのいい関係が気に入っている。
 二人合わせて、親友だ。

前へ 次へ


Powered by NINJA TOOLS

/ メール