VOX ver0.5
SCENARIO_PROT SAGIZUKA
MAKING_WRITER EKIYA
*Shiki...

「ただいまー」
「あ、お帰り詩姫ちゃん」
「あ、真夜姉ちゃん来てたんだ。お兄ちゃん起きた?」
「うん……まぁ一応」
「最近見ないからなぁ……元気してる?」
「その言葉を一番近くにいる人間から聞くことになるとは思わなかったわ……」

この人は榎本真夜<えのもと まよ>と言う。
真夜お姉ちゃんはあたしのお姉ちゃん―――になるといいな、な存在で、お兄ちゃんの彼女さん。
スタイルのいい美人さんで、しっかり者。
強いて言えば高校生の時からずっと変わらない髪型で赤茶っぽい髪を後ろで纏めてピンで留めて横向きに跳ねている。
説明しても分かりづらいのはご勘弁を。
なんとなく今は湿っているようだがお風呂でも使ったんだろう。
なんでお兄ちゃんにこんな好い人が捕まっているのか知らないがもうあたしが放さない。
昔は会えなくて危なかったが現状はお兄ちゃんがヒモってる。
真夜姉ちゃん的にも複雑らしいが甲斐甲斐しくお世話しにやってきてくれているのだ。
もういただきだね。

「今起きてる?」
「うん。部屋に居るわよ」
「よっし……!」
「ど、どうしたの? ついに殺る気!?」
「わりと! リポDの使い道は知らないけど買い方は叩き込んでくる!!」
「あっ……」
「なんで赤くなるの真夜姉ちゃん!!」
「う、ううんっなんでもない……よ?」
「うぅ……その赤くなりようは怪しい…………あっ」
「あ、あはははは! じゃぁ詩姫ちゃん! アタシもう帰るねっ」
「ま、真夜姉ちゃん……?」
「いやだー! アタシは知らないからっそれじゃっっ」
「真夜姉ちゃん……もうちょっと首元とか隠した方がいいかもよ」
「…………ありがとう……車だから大丈夫だと思う……」
「うん…………」
「……えへ……」

あんの……節操なしがっっっ!!

「お兄ちゃん真夜姉ちゃんに何したーーーーっっ!!」
「ああっ詩姫ちゃんそれは聞かないでーーー!! あいつ答えるんだからーーー!!」








「あぁ? そんなん昼間ぶっ通しでゴハッッ」
「死ね!!!」
「ってーなっ! いいじゃねぇか若いんだぞオレたち!」
「他人に明かすとこじゃないでしょ!?」

ちなみに殴ったり死ねって言ったりしてるのは真夜姉ちゃんだ。
なんでもいい。ファイト一発でも百発でも好きなだけしてくれればいいと思う。
あたしに宿った一言。それだけをひねり出す。

「…………働け」
「あ?」
「働いて。せめて、責任が取れるように」

きっと……この人のことだから。避妊とか考えないだろうし。
真夜姉ちゃんも、受け入れちゃう節があるし。
み、見てたわけじゃないよっ私生活の話だからっ。

「……チッ」
「チッじゃないっっお兄ちゃん!」
「わーってるよ……」
「あのね、ファイトは一発でも百発でもいいの。
 真夜姉ちゃんがお姉ちゃんならあたしも安心」
「し、詩姫ちゃん……」

なんとも言いがたい表情であたしを見る真夜姉ちゃん。
真夜姉ちゃんが本当にお姉ちゃんになって、お兄ちゃんを見ていてくれるなら本当に安心できる。

「……とりあえず、部屋換気していいかな」
「ごめんね詩姫ちゃん! 今窓開けるからっ! ファブして居間に行こっ!!」


―――
真夜姉ちゃんは部屋を片付けてくれて、料理をしてくれている。
本当に甲斐甲斐しい人でこんなののどこかいいかは分からないけど一緒に居てくれるならあたしも嬉しい。
一方のお兄ちゃんだが本当に悪気も無く無愛想にソファーにふんぞり返ってその料理を待っている。
というか、あたしとお兄ちゃんは居間で向き合って家族会議中。
あんまり聞く気は無いみたいだけど言わないと本当にダメになってしまう。
なんでこの歳でニートになる息子を危惧するような真似をしないといけないんだろうとも思わなくも無いけど、
両親が不在であまりあたし達に頓着が無いからあたしがやらないといけないのは分かりきっている。


「それでね……お兄ちゃん」
「またその説教かよ……」
「ごめんけど……もう2年だよ?」
「……」
「……あたし知ってる……」
「……」
「お兄ちゃんがまだギター弾いてるの」
「……」
「多分栄養剤買いに行ったのも、曲作ってるからなんでしょ?」
「……っ」
「良くやってたよね高校のときもさ……」
「―――……あぁ」
「やる気、出たんだ?」

「―――曲が、書けたんだ。久しぶりに」

「―――へぇ!」
思わず声が跳ねた。
「……んだよ。嬉しそうだな」
「嬉しいよ。お兄ちゃんの曲、久しぶり」
「……まぁ一気に書き上げたんだよ。ハイテンションでな。
 余った勢いは真夜で―――イタイイタイ!」

何時の間にか料理を持って横に立っていた真夜姉ちゃんがお兄ちゃんの耳を掴み上げる。
犬も食わぬってやつだ。

「ハイハイ。で? どんなの?」
「わかんね」
「わかんねって。じゃぁ聞かせてよー」
「―――そーだな……もっとも俺には歌えねぇけどな」
「あ、でもご飯食べてからね?」
「たりめーだ。食べようぜ」




―――久しぶりに一緒に食べた。
どうでもいい話とか学校の話とかいっぱいして楽しく過ごした。
やっぱり食事の時間って大切だなぁと思った。
最近は一人で食べてたし、家に帰っても家事と勉強をして寝るだけ。
正直―――気が滅入ってた。
だから学校で食べる食事が楽しみで仕方なくて。
今日で、そんな毎日が終わるといいなぁなんて、思った。




そして―――その曲は……。



―――2年越しの願い。
その歌は、声を求めていた。
お兄ちゃんがギターを弾くと空気が震える。
でも、満たされていない。
あの人の声を求めていた。


「―――こんな感じだ。
 オレにゃここの声はでねぇから弾き語りできねぇけど」
「―――イチ兄の音階……」
「あぁ……性懲りも無く……だな」
「でもっ凄いよっあたし好きだな」
「歌い手がいねぇんだよ」
「うぅ……でもっほら、売り込み行けば売れるってっ!」
「だろうな―――……でもしょうもねぇ歌い手に歌われるぐらいなら行きたかねぇ」
「で、でもっ」
「ほら……もういいだろ。出てけ」
「お兄ちゃんっ……!」


あたしと真夜姉ちゃんは部屋を追い出されてしまう。

「……いい、曲だったね」
「うん。真夜姉ちゃん泣いてる?」
「……うん。あんなシロユキ見るの久しぶり」
「あたしも……」

微かに―――昔のように楽しそうに弾いていた。
真夜姉ちゃんは嬉しそうに、泣いていた。

「何泣いてんだ」

そんなあたしたちを部屋から出てきたお兄ちゃんが口をへの字に曲げてみた。

「お兄ちゃんのお陰」
「チッ……ホレ、真夜。帰るんだろ。送ってやる」
「え……でも、あたし車……」
「じゃぁいいか」
「……ううん。送って」
「……そうか」

―――よく、分からないけどお兄ちゃんが送ることになった。
お兄ちゃんは車の免許は持ってない。バイクだけ。
でもバイクには常に二つのヘルメットが付いている。
―――自分のものと、昔から真夜姉ちゃん専用の赤いヘルメット。
二人はそれだけ、仲がいい。

二人を見送って、食器洗い機に食器を詰め込んでボタンを押す。
試験が近いことを思い出したので勉強をして寝よう。
なんだかウキウキして―――その日は勉強がはかどった。

覚えたての歌を口ずさみながら。








―――VoX―――






*Mayo...





海岸通をバイクで駆け抜ける。
いつも通り爽快で、楽しくて―――この背中に掴まっているのが好きだった。

「今日はどうしたの?」
「―――ん、別に。気が向いただけだ。他意はねぇよ」

嘘なのは分かってる。
多分、曲が出来て不安になったから。

「誰にも歌えない歌を作ってたの?」
「そうじゃねぇよ……歌うだけなら誰だって出来る」

求めているのは―――歌い手。表現力。
彼の求めているレベルは、一個人に許された限界の才能。

「もうちょっとやわらかくならないの?」
「妥協は、優一の歌に対する最大の侮辱だ」

こいつは何時までも正直で真っ直ぐだ。

「……バカ」
「何をいまさら」

バイクのスピードが上がった。
アタシは強くその背中に掴まる。

「……っスピード出しすぎっ」
「ははっまだ120超えてないぞ?」
「そんな基準知らないっっ」

すでにスピード違反だ。
いつものこいつなら恐がっているアタシを面白がってさらにスピードを上げる。
―――だが。
その、音はどんどんと低くなって―――止まった。

「……シロユキ?」
「……わりぃ。ちょっと、歩かないか……」

―――シロユキは弱い姿を人に見られるのを嫌う。
こんなに率直に接してくれるのをアタシは嬉しいと思う。

「うん」

海岸通には波の音しかしない。
新しい広い道が出来たため海岸通を通る車は殆ど無い。
海岸に下りて二人で海岸沿いを歩いた。
久しぶりに二人の時間を外でゆったりと過ごしている。

「―――曲は……ダメかもしれない」
「……なんで? とってもよかったよ?」
「違う……曲の云々じゃなくて……歌い手だ」
「……ねぇ……いっちーじゃないとダメなの?」
「基準が……違うんだ。あいつの声と表現力ははっきり言っておかしかった……。
 だから……あいつにあった歌を作るようになって……」
「いっちーにしか……歌えない……?」
「……多分……な……」

シロユキは落胆したように海岸に座り込んだ。








「―――待てよ!」
街灯の下に少年が現れた。
女の子の腕を掴んでその動きを止める。
彼女は街灯の光から少し外にいて彼の手を弾くように振り返った。
「いやっあたしはもうここに居れないよ―――っ」
「何でっ!?」
何かイザコザがあったのだろうか。
「あたしは―――……あたしが……歌を歌ってるせいで、貴方が歌わないんだったら……
 あたしは、歌わない」
―――確かな意志を込めて、声を多少低くして彼女は言った。
その言葉の重みは、歌が彼女にとってどれだけ大切なものかを分からせてくれる。
「……違う」
「違わない! だって!」
彼の反論に声を荒げ、彼女は彼に一歩近づいた。
彼はその言葉を遮って言葉を続ける。
「違う! お前に俺の目標があるんだ!
 夢なんて形にならないものより!
 お前に目の前に居てもらいたいんだ!
 自分の実力で並んで歩けるようになりたいんだ!!」
―――彼の告白。
彼の胸のうちにある言葉を最短で伝えた。
もっとも単純で、最も伝わりにくい感情―――。
だから、言葉に代えて叫ぶ。
「―――……」
「……バカみたいなんだけどさ、俺ずっと覚えてたんだ。
 覚えてないだろうけど、子供の頃約束したじゃん?
 あの舞台で一緒に歌おうって」
子供の頃の視線で舞台を見上げるように彼は今の視点で空を指差す。
彼女もその指先を目で追って、その腕を辿って彼の顔を見た。
「―――っそれ……!」
「思い出した?」
彼は振り返って優しく笑う。
彼女は大きく頭を振ってそれを否定した。
「ううんっっううんっそうじゃないのっあたし、ずっと覚えてた。
 ずっと―――ずっと、また、ここで逢えるって……!
 信じてた……!」
そう、彼女は覚えていた。
ずっと、その約束を守っていた。
彼が彼女のために舞台を諦めるのなら、彼女は彼のために舞台を諦めようと決心したのだ。
「―――そっか……意外と忘れないもんだな。約束って」
彼の正直な感想。満たされた笑顔でそんなことを言う。
「忘れないよあたしはっ!
 あたしは、あの時から―――貴方が好きだから」
彼から目を離さないで一瞬だけその花のような笑顔を消して、恥ずかしそうにそういった後、嬉しそうに笑った。
彼は驚いて一瞬何も言えずただ彼女を見た。
「俺は―――」
一瞬、自分の答えを探す。
「……いや」
でも
「俺もお前のことが―――好きだ」
答えなんてすでにあって。
それを言う勇気を振り絞る時間だけがかかった。

「…………あああああああっっハズい!!!」
「ぷっあははははっやーだー! うけるー! ときめいていい!?」



「―――おい、あれは……?」
「アレはね、陽花劇団の第1次発表用に作られた課題よ」
いきなり何かと思ったら。
今頭の上の防波堤で繰り広げられたやり取りは陽花劇団伝統……
になったんだ〜というのが創始者の感想であるが、そんな感じの第1次課題だ。
私立陽花学園の演劇部は有名で、入団テストというものが存在する。
そして認められた人だけが入部を許され、演劇部として活動できる。
―――といってもこの時期にはもうその課題は終わっているはず。
確かテストの後ぐらいにあった発表会にアレを使うのだろう。
とまぁ、察してくれると嬉しいがアタシはその学校の演劇部の創始メンバーだった。
思えば高校のコンテストの日本一から随分と有名になったものである。
と、短い思い出に浸ってみたりしたが、シロユキはそんなこと関係ないと指差す。

「違う。あいつだ。あの男」
「え―――?」

アタシは言われてその男の子を見上げる。
割と台詞の初めの方で気付いてしまったため顔は良く見てなかった。

「あれ……いっちーに似てない?」
「似てるとかじゃねぇよ。同じだろ……!」

砂を払うことも忘れて彼は階段を駆け上がり防波堤の上に走り寄る。

「オイ! テメェ!」
「うわっ人がいたっハズっ! 何か用ですか?」
「ははは……あ、あのっすみませんお邪魔でしたらすぐに居なくなります」

女の子の方は多少その男の子の影に隠れながらビクビクと言葉を出す。
―――まぁ、こいつの外観と第一声を考えれば当然だ。
アタシも遅れてシロユキの隣にたった。
見れば、詩姫ちゃんと同じ年頃の男の子と女の子だ。

「お前……誰だ」
「はい? 名前ですか?
 別に名乗るほど大した人間じゃないです。行こう」

彼は名乗らずにスタスタと歩き去っていく。

「あ―――……」

女の子は手を掴まれてその子と街灯の下を離れた。

「おい! 待てよ!」

―――こいつの口の悪さには呆れる。
アタシはシロユキの口を塞ぐと彼らに声をかけた。

「あんたが待ちなさい! ごめんね君達! ちょっと聞きたいことがあるのっ」

その子達は足を止めて暗闇の中振り返る。
―――その姿はやはり彼に似ていた。
でも、この子は……なんだろう。
根本的な存在感が違う……。

「……何でしょうか?」

アタシは言葉を探した。
多分名前は聞いても怪しまれる。断られる。
―――彼と繋がるもの。
見ればこの子達は制服。
さっきの演目といい陽花学園の生徒で間違いない。
ということはアタシ達の後輩ってことで―――、
もし、彼がそうなら。

「―――お兄さん居なかった?」

「……はい居ました」

「―――水ノ上優一君であってる?」
「……はい。多分知ってると思いますが死にました。
 ―――それだけでいいですか。それでは」
「っま、待って……」

―――まだ、何か聞かなければならないことがある。
そんな気がしてアタシは引き止める。
シロユキは何を思っているのだろう静かにこの場を見ていた。

「涼二、待って、って……」
「気にすんな。あいつがらみのことなんてろくな事が無い。
 最近やっとあいつの声も聞こえなくなったのに」

温度の無い声がした。

「き……君は歌うの……?」

アタシは聞いた。

「あいつの歌が聞きたいならCDを回せばいいじゃないですか。
 俺はアイツじゃない。ただの一般人です」

―――彼は敵意を持ってアタシをにらんだ。
凄い、存在感―――。
この子は、自分を一般人だと―――?
そんなバカな。
この存在感は……さっきの、演技力は……!?

「オイ。何でもいい。あいつの歌、一曲歌ってみろ」

シロユキがここで口を開いた。
その声に一瞬身体を強張らせて彼は言う。

「お断りします。


 俺、あいつの歌、嫌いなんですよ」



その拒否の言葉は妙に耳に残った。
―――ブレスの取り方が上手い。
感情の表現のやりかたが凄い。
演技で無いとしても、それは非凡な才能だ。

その子は踵を返して女の子の手を引いて道路の先に消えていった。
ペコリとお辞儀をするその子にアタシは見覚えがある気がしたが―――気のせいか。



静けさに飲み込まれそうになりながらアタシたちは街灯の下にたたずむ。
―――暫く経って波の音が聞こえた時に、彼の言葉に飲み込まれていたことに気付いた。

「くっ……っっはははははは!!!!!」

途端、シロユキが笑った。

「オイ、あいつ、弟かっ」
「み、みたいだよ。そういえば居たよね……あの制服ってことは詩姫ちゃんと同じ学校だよ」
「そうか……そうかっそうか!」
「ちょっとシロユキ。落ち着きなさい。
 それと、ちゃんと言葉使い直さないとだめじゃない」
「うるせぇよっ俺の言葉使いなんざどうでもいい。
 あいつの歌が聞きてぇ!」
「へ……?」
「あーっあいつちゃんとあの音階まで使えんのかっ
 あ、そかそか。先生に押し付けてみりゃいいかっ」
「ちょ、ちょっとシロユキ!?」
「くははっ真夜! 良くやったっっ」
「えっあわっんんっ!?」

いきなり抱きつかれてキスされる。
何がなんだか良く分からない。

「や、やだっ誰かに見られたらどうすんのよ!?」
「見せりゃいいじゃねぇか。減るもんじゃねぇしっ」

笑いながらアタシの頭をくしゃくしゃとかき混ぜて離れる。
こんなに嬉しそうなシロユキは久しぶりだ。

「うっしっ! 大収穫だ。帰るぞっ」
「ちょっ……も〜待ってよ」

シロユキは嬉しそうにバイクへと歩き出す。
ヘルメットを付け後ろに乗る。
エンジンをかけてスロットルを2回まわす。
絶対興奮してる。

「シロユキっ」
「あんだよっ」
「……安全運転」
「…………チッ」

昔は全然言うこと聞いてくれなかったけど、最近は聞いてくれる。
手がうずうずピクピクしているが後ろからぎゅっと押さえつける。

「分かったら返事っ」
「……わーったよっ」
「よろしいっ」

バイクはゆっくりと発進した。
終始機嫌の良かった白雪は、完璧な安全運転をやってみせた。
次からもお願いね、と言い切る前にアタシを家に置いて走り去っていったが。
明日は久しぶりに、バスであいつの家に行くことになりそうだ。



前へ 次へ


Powered by NINJA TOOLS

/ メール