第59話『帰還


「あーっはっはっ死にかけた死にかけたっ」
「お腹いっぱいみたいに軽く言わないでくださいよっ」
アキに激しく突っ込まれる。
わりと洒落にならないぐらい死にかけたっぽい。
まさか溺れるとは。
行く段階では考えもしなかったな。
「まったく……心配しました」
ファーナが溜息をつきながら言う。
「ははは。スンマセン。でもまさか右腕動かなくなるなんて思わないだろ〜?」
いやビックリだ。理由は何となくアレだと分かるけど。

「……待ってください、今、何と?」
「スンマセン」
「そうではなくもっと後ろの言葉ですっ!」
「思わないだろ〜?」
「その前ですっ!」
「動かなくなるなんて」
「何が!」
「右腕」
「見せてくださいっ」
ファーナが凄い剣幕で俺の右手を取る。
少し痛くて声が出そうになったがそれは情けないので耐えた。
外傷が無いのを確認すると俺に目を向けた。
「本当に、動かないのですか?」
「今は動くよ。大分痛いけど、酷い筋肉痛って感じ」
「……コウキ、水の中で何かしましたね?」
「……したけど」
「……何があったのですかっ」
目が本気で心配しているので真面目に話すことにした。


「ラジュエラから貰った3つ目の技を使ったらこうなった」
ラジュエラから貰った3つ目の技。
裂空虎砲れっくうこほうはラジュエラ曰く最強の一撃。
波動を作り出す刃で蹴散らすに長けているようだ。
水中で使ったとおり物の流れを作り出して押し出してしまう。
剣を振った縦の空間が波動に押し出されて綺麗に割れた。
割れてる間は強い風が吹いてたようだし。
取得時は全然使えてないが及第点という台詞だけ貰っている。
もっと違う物なんだろうなこれ。
その反動、代償がこの右腕への負荷だろう。
確かに最強なんだろうけど、一撃で右腕がこれじゃ次は無い。

「……3つ目ですかコウキさん」
アキがフライパンからおいしそうな匂いをさせながら火の上でジュウジュウと何かを炒めている。
そして料理から目を離さないままそう聞いてきた。
「ん? 3つ目だけど、なんかある?」
「いえ……戦女神は技を授ける時必ず前の技を極めた者にしか次は与えません。
 数ヶ月で3つなんて、何が起きてるんですか?」
「いや、知らないけどさ……もらえるから使ってるけど」
俺に貸された力だから、なんとも言いがたい。
それにアキだって色々凄い技使えてるし大した事無いと思うんだけど。
口にしたらなんか色々否定されたりコウキさんですしね、と言われかねないので言わないけど。
「まぁ……コウキさんですしね」
「結局言われたし……」
そういう納得の仕方って酷くないですかお姉さん。
ある種諦めの言葉になってるよ。

「……戦女神や加護神から与えられる技は最大で5個だといわれています。
 その3つ目が、どれだけ凄いことなのか分かりますか……?」
「凄くないって。アキだってあるじゃん3つ」
アウフェロクロスは剣の名前だけど、それを使って色々やってる。
悔い改めよポェニテティアム・アギテは超重量と超加速で一気に敵を貫く無敵の一撃だ。
幾多の罪を赦し賜えジャド・ジュレーヴはアキの剣の特性を利用して何度も重剣を高速で何度も投げる必殺技。
無から無へエクスニヒロ・ニヒルは正円に剣を振る綺麗な技だ。
総合して思うことは絶対空中じゃ彼女に勝てる気がしないと言うことだ。
そんな凄い技をアキは3つ持っている。
だがそんな彼女も少し困ったように笑って首を振る。
「わたしの3つは竜神加護のものです。戦女神にはまだ会っていませんから」
「え゛っ……会ってなくてその強さなら会ったらえらいことになるんじゃ……」
戦闘民族さながらの強さに……。
その恐ろしさに震え上がっていると何を考えているのかばれたのだろう溜息を吐かれた。
「会えないままの人だって居るんですよ?
 コウキさん。それにコウキさんは会って稽古もつけてもらってるじゃないですか。
 有り余る贔屓ですよそれは」
ずるいと以前言われた神様からの贔屓。
俺がシキガミと言う身体で有るが故に起きた奇跡だ。
戦神ランバスティを主にラジュエラ達戦女神が存在する。
そのあり方は神とシキガミに近い。
神性クラスでは俺とラジュエラは同格なのだそうだ。だから、見える。
――彼女等は神性のみの存在で俺のように地上に存在することが出来ないらしいが、
一時的にプラングル世界にも現界できるそうだ。
それは地上で行われる戦争や、名前持ち同士の戦いに赴くために使うらしいが。
「――正直すげー助かってる。ラジュエラ強いし、双剣の使い方教えてくれる人って居ないからさ」
実際に彼女は俺の師匠だと言っていい。
あの人の動きを見て、全てを真似ている。
俺は彼女を最強だと信じているし、あの理不尽な強さに適うなんて思わないけど――。
絶対いつか一本取ってやろうとは思ってる。

「――もう……コウキさんですから。
 でも今度からは新しい技を使う時はちゃんと試用して使ってくださいね。
 考えなく使うと危険ですしっ」
「そうですっ右腕が使えなくなって溺れ死ぬなんて誤算以外の何者でもないではありませんか」
「肝に銘じとくよ。それにしてもまさか溺れるとはなぁ」
話が此処で最初に戻る。
小学校の低学年でクロールをマスターして以来溺れるなんて微塵も考えてなかった。
ほら皆そう思わないか?
海で足が攣るとか絶対考えないだろ普通。

「――うんっできました。ルーちゃんお皿出してもらっていい?」
「カゥッ」
ルーは返事をして圧縮空間を戻す。
こう、ミニチュアがどんどん巨大化していくので面白い。
普段は極限まで小さくして透明化しており何処にあるのか分からない
聞けばこの圧縮はカーバンクルにしか使えない術らしい。
その中から自分達の皿を取り出すとアキに料理を取り分けてもらってそれぞれ手に持つ。
ルーメンは調理したものより生の野菜の方がいいらしく野菜を刻んでサラダを作ってあげた。
「そんじゃ、いただきますっ」
「いただきます」
「カゥー」
「どうぞ召し上がれ〜」
材料は今日の朝市場で集めたもので新鮮そのものだ。
そんなに沢山は買っていないがこの状況で素晴らしい味付けだ。
「いや、ホントいい味付け。いいお嫁さんになるよー」
「そんなことないですよーわたしなんてまだまだ」
「いやいやこう人にはっきり美味しいって言わせる料理ってなかなかないんだよ?」
「え、えっと、コウキさんの方が上手いじゃないですか」
「俺なんて。アキのほうが数倍上手いよ」
「うぅ、あ、ありがとう御座います……」
「ううんいつも食わせてもらってる俺が言わなきゃ。ありがとな」
「……こ、コウキさん、わたしを困らせて楽しいですかっ」
ついに言うに困ったのか逆切れに近い形で叫ぶ。
「割と」
久しぶりに使う褒め殺し。
ファーナなら走ってどこかに消える。
脱兎の如くって感じだよ。
そのあと何かしら理由をつけて戻ってくるのだがそれがまたかわいい。
対してアキは正直に受け止めて照れている。
「……コウキさん実は性格悪いんじゃないですか?」
「何を。俺は正直者だからなっ」
なんというか、隠せずに言ってるうちにこれは恥ずかしいことなんだなと分かってしまった。
歯に衣を着せろと何度か注意を受けたことがあるが正直に言って何が悪いのだろうかとも思う。
言葉にしなきゃ伝わらない事って多いぞ?

カツカツと小さく音を立てて食事が進む。
あぁ、美味い。
死に上がりってこんなに飯が美味いもんなのか。
死に上がり……そいやぁ溺れてからは覚えてないな。
とりあえず湖ごと氷を割ってそれから箱を手にしたら、いきなり両側の水が崩れてきて一気に水の中に戻った。
半ば投げ出されるように湖底の水の流れに飲まれて思わず息を吐いた。
上がらないと――と思った時に右腕が動かない事に気づいて
もがいてたけど、苦しくなって、息を吐いて水を吸って――溺れた。
そこからは覚えてない。
「あのさぁー」
「なんですか?」
「俺溺れてからどうなったんだ?」
何となく聞いてみた。
ファーナとアキが目を合わせて困ったような顔をして俺に視線を戻した。
「ええっと私がコウキの異常を感じたのでルーメンに迎えに行ってもらいました。
 案の定コウキは溺れていて、アキが――コウキを助けました」
「あぁ、そっか。何か抜けてない?」
何となく言葉の間が気になった。
何だろう。
「……呼吸をしていなかったのでアキが……」
「おお」
あぁそうか、死にかけてたんだった。
「じ、人工呼吸を……」

「おぅぇ!?」

人工呼吸……!?
マウストゥーーーマウス!?
「えっとー……あんまり気にしないで下さいね? 緊急事態でしたし」
アキが気恥ずかしそうに頬を掻く。
「いえぁ! うん、その、ごめん」
「いえっ」
アキはフォークを加えて顔を逸らした。
いや、そんなんされたら流石に俺も恥ずかしい。

「……何ラブラブしているのですか」

ビクッッッ!!
思わず全身が跳ねた。
妙にドスの聞いた声でファーナがそう言った。
「い、いやぁっなんでもぉあああああああ右腕握るのはやめてぇぇぇえええ!」
ギリギリと右腕が握られる。
今はほんとフォーク動かすのがやっとの状態で普段なら痛くも痒くも無いファーナの握力ですら激痛を伴う。
その痛いと言っても筋肉痛をマッサージされているような痛さでなんとも言えないが声は出た。
「ファーナ……もっと捻るような感じで」
アキが敵に回ったっ!
「ああああああっ痛いってホントスンマセンああああああああ!!」
「キュキュキュ」
「ルー笑ってないで助けてええああああああああっ痛きもちぃーーーーーーーっ!!」

コウキの微妙な絶叫が湖畔に木霊した。




































寒い冬の昼下がり。
日光が照りだして雪を滑りやすい氷に変えていく。
コウキさんがヨダレを垂らし悶えながら丸太に横たわっているのをよそに私達は洗物に準じることにした。
ファーナは気分が良い様で鼻歌交じりに自分の食器を湖で洗う。
それに少し便乗して笑いながら聞いた。
「ファーナご機嫌?」
「はい。割と」
さっきまで膨れてたのになぁとファーナを見るとハテナと首を傾げる。
そんな彼女に笑顔を向けてもう一度質問を投げてみた。
「……怒ってないんだ?」
「怒る? 何故です?」
ちょっと言うのを躊躇うが言わないで流しておく方が怖いので早めに片付けておく事にする。
「人工呼吸の件とか」
「それは救助の為に仕方無くなのでは?」
「そうなんだけど。割とさっきは膨れてたから」
ぷぅっと頬を膨らませる可愛い仕草をする彼女は思い出したかのようにまた膨れ始めた。
何となく質問する事で怒らせているのは分かったが可愛いので続けてしまおう。
「膨れてませんっ。わたくしはそのような事で怒ったりはしませんっ」
「へー。じゃぁ何で膨れてたの?」
「だから膨れてませんっ」
「風船みたいに膨れてたよ〜」
「膨れてませんからっ」
頑なだなぁ、と思いながらファーナを見る。
まぁ嫉妬してたとかは言いづらいだろうし。
でも何で此処まで頑ななんだろう。
言いよどんだりしてもいいのになぁと、思っているうちに一つ、合点の行く答えが見えた。

「あっ、もしかしてコウキさんの事好きだってばれてないと思ってたりすんもぐ!?」

「あああああアキアキアキ!」
彼女は洗っていたお皿はそっちのけでわたしの口を塞ぎにかかった。
あまりにも不意をつかれたのでがっちり塞がれて変は声が出た。
「んん〜!?」
彼女に搭載されている恥ずかしさブースターの力か意外にも手は私の口から離れなかった。
此処で負けているわけにも行かず――というか、素の力で劣る事はないのでやはりすぐに外すに至った。
「ファーナっ落ち着いてっ!」
「私の秘密を知って知ってしまわれたからにはもう口を塞ぐしか!」
だが力の差は歴然としていた。
わたしの手の中で必死に暴れるがピクリとも動かないように固定する。
というか、すぐに口封じは早すぎる。
「それは最終手段に回してーっ!」
必死で叫ぶ。
そこでファーナの手から力が抜けたので手を放した。
彼女は解放された手を地に着いた。
「うぅ……知られてしまいました……」
「ファーナ……大丈夫だよ? 別にコウキさんに言おうって訳じゃないし」
半べそって奴。
それに知られたからって全てが終わるわけじゃないんだよファーナ。
「そ、そうなのですか……?」
「当たり前だよーいくらコウキさんが鈍くて周りの誰が見ても
 コウキさん大好きなファーナが居るのに見向きもしないのがじれったくて仕方無いくて
 日々言ってしまおうかしまうまいか寝る前に悩む時間を作ってもいう事なんて無いんだよ?」
「ああああぁぁぁぁっっ」
キラキラと涙を散らしながら耳を押さえて走り去っていった。
「あっファーナっ!?」
わたしは呆然とその姿を見送る。
――やっぱり……ばれてないと思ってたんだ……。
わたしは滝の方に消えたその姿を見送ると、洗物に戻る事にした。


すぐに、彼女は滝の裏で何かの結晶石を持って帰ってきた。



















一端引き返してマルボンの街にもう一泊する事になった。
朝出かけないと何処に落とされるか分からないので宿がとても心配なのだ。
野宿は何度かあったにはあったがヴァンがいたときだけだし。
安心して寝ないと辛いだろ次の日が。

そんなこんな。引き返す道の道中。
俺の作り置いてきた雪玉を砕きながら道を戻る。
歩きながらファーナの持ち帰った何かの原石を皆でマジマジと眺めた。
原石のようで岩が所々に引っ付いている。
ダイヤかなんかかなぁ。
最終的に石と同化したガラスとかだったら笑えるよな。
「……これなんだろうな?」
「さぁ?」
「滝の裏にこれだけあって……採って見たら綺麗に取れてしまいました」
俺の第一印象はこうだ。
「売れそう」
「売れそうですね」
アキが即座に同意してくれた。
「折角綺麗なのに勿体無いですよっ」
ファーナが呆れたように言う。
だが意味の無いものなら持ち歩くよりは売った方がいいと思うけど。
「カゥッカゥ!」
「え? ルー知ってる?」
「カゥっ」
「“シン”の原石? なんだっけ? “シン”って」
俺が首を傾げるとファーナが答えた。
「アルマの発動原理です。“シン”自体は言葉を指しますが――」
「“何か”ってやつか」
アルマが実行するべく“何か”。
そういえばなんかに刻み込まれてるって言ってたような気もする。
「つまり、こいつがあれば“アルマ”が作れるのか?」
「カゥ!」
「へーそりゃすげぇやっ! またどうやって作んのか聞いてみよ」
そういえばアルマってもの自体からは俺は遠かった。
自身がそうだと言われててもピンと来ないし。
「そうですね。貴方もそういったアルマになるような名のある剣を持つべきでしょう」
「だって剣高いじゃん」
「だからといって拾い物に頼りすぎるのもよろしくないと思いますが」
「むぅ……」
俺の装備は大体モンスター化されたもので構成されている。
成り立ってるんだからいいじゃないか、とも思うのだが。
剣二つはもちろんベルトにブレスレットにこのバッグもだ。
何ていうか買ったらもう後には引けないよないろんな意味で。
「まぁ……聞いて考える」
値段を聞くと割りと引き下がる思考だけど。
そんな俺の答えに満足げに頷いて彼女は微笑んだ。
「それが良いでしょう。何かの縁です良い物が出来ればいいのですが」
「ですねー。多分貴重なものでしょうし。ファーナ凄いよ〜」
「ありがとう御座いますっ」
頭をなでられるのを素直に受け入れて笑っている。
これを俺達のアルマに変えることに依存はないらしい。

あぁこういうのって誰に聞けばいいんだろうな。
ヴァンは口を酸っぱくして重要なものは信用の置ける人に聞けと言っていたが、
その信用の置ける人物であるヴァンが居なくなったんじゃこれも謎の鉱物のままだ。
一応シン原石だと分かってはいるものルーも何処で加工するとかそういうのは知らないらしい。
んーと、んじゃぁヴァンぐらい知識がありそうでかつ武器に詳しそうな――。


「――あー……」
「ん? どうかしましたかコウキさん?」
アキが俺の微妙な声に反応する。
確かに思い当たったよ。
「いや、一番こういうの詳しそうな人って誰かなって思ってた」
「あーそれで、誰か思い当たりました?」
俺が一番に思い当たったのは――
「グラネダ一番街のバラム爺さん」
「あっ確かに」
アキもポンッと手を叩いた。
鑑定屋でしかもヴァン並の人生経験を持っているっぽいあの爺さん。
一番今ネックなのは戻るための距離だが。
でもそろそろ一度戻っておくべきかなとも思う。
「――帰るかぁ、グラネダに」
「帰るのですかっ?」
何となく少しだけ嬉しそうにファーナが跳ねた。
「うん。おっちゃんに報告もした方がいいだろ?」
「そうですねっ伝書だけは送るようにしているのですがそろそろ一度国の様子も見ておきたいです」
身振り手振りを大きくして彼女は言う。
アキもそれに釣られて少しだけ嬉しそうな顔をした。

「ふふっファーナ嬉しそ〜じゃぁ帰ろっか――グラネダへ」

俺達のグラネダ帰還が決定した。
随分と久しぶりな気がするなぁ。








さて、お待ちかね。
「小箱を開けたいと思います」
俺、壱神幸輝がチャレンジさせていただきます。
とりあえず一通り今まで見た事のある分を含めてあけるための行動をとる。
普通に明けようとしてもやっぱり空かない。
スライド式じゃなし捻っても押してもあかない。

隣でアキが妙にいい笑顔で手を出しているが見えないことにする。

さらに念入りに調べてピッキングを試してみたりするが空かない。
剣を取り出して最強の一撃をお見舞いしようとしたらファーナに止められた。

えっっっらい笑顔で手を差し出すアキに未練たらたらで小箱を渡す。

アキはクルクルと見回して両手で包み込むように小箱を持った。
掌を側面にして鍵穴のある面を上にして親指で押さえている。
そしてそのまま押し出すように親指に力を入れると――

カシャンッッ

ィィィンッッ!
青い光を帯びた5の数字が6にかわって次へと進めるようになる。






俺はジメジメしている木下を選んで雪のウサギさんを作っていた。
そのウサギさんは生きているようにブルブル震えている。
ちなみに中身はルーメンだ。
「コウキさんそんなに落ち込まないで下さいよ〜
 ルーちゃんが可哀想ですし」
「そうですよ。まだまだチャンスはあるんですから……いつかは、開けれる日が来るといいですね?」
適当な事を言いながら雪の中からルーメンを救い出すファーナ。
「チクショウ!! 俺はやっぱり遊ばれているのかぁっ!
 メーービィーーーっっ!!」





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