第243話『竜殺し』
 銀色の竜は空を旋回して時々何処かへ飛んでいってドラゴンブレスを吐く。その度に地面が揺れて、足場の悪い森の中を歩く俺たちがよろめいた。
 俺達が簡単にそこへ来られたのは当然色んな意味で大きな存在のシィルが居たからである。シィルがブレスを行なっているということは多分戦女神が居たのだろう。
 彼女に置いていかれた俺達は森の中を歩いて、奇跡的に合流した皆と一緒にバベルの塔を目指した。キツキ曰くあまり縁起の良い名前の塔ではないらしい。終末戦争に関わってる時点でどうでもいい話だけどな、とため息混じりに言っていた。
 俺達が体感一時間ぐらいでやっと塔の前にぞろぞろと集まった頃にシィルが塔の目の前に向かって飛んでくる。その迫力は映画を凌駕してビリビリと伝わってくる音の衝撃で足を引きそうになる。俺達全員は耳を塞ぎながらその姿を仰ぎ見る。
 竜は銀色に光って一際目を奪う。ジャンボジェット機を見ているようだ。それでいて羽ばたいて生きているんだから一層俺達の目を引く。

 俺達が各々にその姿を見上げている時にそれは起きた。
 銀竜が突然ぐるり、と不自然に前転宙返りをした。その行動自体は見慣れている。回避運動や攻撃として竜はそういう動作をするからだ。
 シィルによればああいう運動で人間に対抗できる速度で動けるのは竜の中でも彼女だけらしい。つまり彼女だけがずば抜けて高い機動力を持っているのだ。竜の体でその速度を出すのは、負担が大きすぎる。シィルだけずば抜けた頑丈さを持っていてそれを体現できるという話を聞いた。負け無しの巨大竜はひとつずば抜けた特技から物凄い進化を遂げたものである。
 そしてそのシィルが、同じ回転で二回転を終えた時に俺たちは悟った。

「シィル!!」

 彼女は飛んでいない。落ちている。

 何が起きたのかは定かじゃない。俺達が居た塔の近くでは何も見えなかった。視力には自信がある俺がそうだったのだ。誰にも何が起きたのかは理解できなかっただろう。
 俺が感づいてすぐに竜の体は急降下を始めた。広げた羽が急にすっぱりと切断されて、竜の咆哮が空気を揺らす。
 誰かが竜の近くに居る――。

 パァっと竜の背中で紫色の光が爆ぜた。青天の霹靂のように大きな音が突然鳴って一つの大きな槍のように背中から空に向かって伸びた後、あの頑丈な竜の鱗を貫いた。あれを貫くなんて誰にできるんだ。口から吹き飛ばすなら、竜にパワー勝ち出来ればありえるけれど、それは俺たちのように能力的に恵まれている者がいて初めてできることだ。
 そんなヤツがいるのか、この世界に。巨人を倒したことで慢心していた。俺がかけ出す前に、その竜を倒した誰かの名前が叫ばれた。

「オルドヴァイユ!!!」

 叫んだのは俺の友人だ。それと同時にアキが走りだしてそれに続くように俺達は走り出す。
 戦女神は敵だ。もしかしたら『俺達の敵』ではないのかもしれないが、確実に『竜の敵』ではあった。だからシィルのやっていたブレスで薙ぎ払うという行動は当たり前の事だった。
 そして、強大な敵には同じく強大な力を持つものが立ちはだかる。神々に続く塔の近くにその戦女神が居たとしても何の不思議は無い。

 塔の周りは大きく開けて草原になっていて、その端に転がり込むように竜が落ち、轟々を土煙を上げながらその巨体の姿を消した。



 シィルの事だから悪態をつきながらも飄々と現れると思いきや、そんな事は無くアキが駆けつけるまでその場所で倒れこんでいた。
 周囲に戦女神や他の誰かが居る気配は無い。

「お母さん! しっかりして! お母さん!」
「う……あ――。
 おはよーアキ。あんまりにも遅かったから寝ちゃったわ」

 軽口を叩いたが、ソレが強がりな事は一目瞭然でとにかく腹辺りの出血が酷くどす黒く服が染まっていった。アキがほんの少し少しオロオロした後急に真剣な顔になって応急手当を始める。切り替えが早い。流石だと重いながら眺めていると、急にぐいっと顔が横に引っ張られた。

「コウキ。女性の治療中です。まじまじと見てはいけません」

 ファーナがそう言うと続いてタケが同じ目に会って、キツキも自分で背を向けた。元々ヴァンツェとジェレイドは此方に目をやっておらず塔を見上げて何かを話していた。

「こんなのすぐ治るわよ」
「いいからはい、背中浮かしてっ包帯巻くから! ファーナ手伝って!」
「はい。少し痛むかもしれませんが起き上がってください。わたくしにもたれてください」
「ぐぅっ」
「貫通してるじゃないですか!」
「だ、大丈夫よ……!」

 シィルは引きつった笑顔を作って親指を立てた。何故か何処も元気に見えない。

「大丈夫じゃないです!」
「だ、大丈夫って、言ってるでしょ。泣き虫ね、アキ」

 彼女の大きな目に涙が宿っていた。アキは結構涙もろい。感動系映画とか泣き過ぎてまともに見れないタイプなんじゃ無いだろうか。感動しやすい性質は彼女に色々な物事の吸収を良くさせている代わりに頼り無い印象を与えてしまっている。
 でも俺は知っている。彼女は泣くごとに強くなる。決意して進もうとする。俺たちは映画を見ているわけじゃない。精一杯生きている。危機に直面して、泣きながら最善を尽くす。この姿が実はもっとも必死なときの彼女なのだ。

「シェイルさん力を貸してください!」
「ああ、何をすればいい」
「マナの循環効率を上げてくださいっそれで竜の治癒力を上げます!
 ルーちゃん! こっち来て!」

 まるで集中治療室みたいな光景が広がっているんだなと背中の方の慌しさにそわそわとしながら待っていた。俺たちが活躍する所は無さそうだとも思う。程なくして包帯を巻き終えた彼女が立ち上がった。

「はい、おわり! アリガトね!
 ホラ急いでいくわよ!」

 治療が終わってすぐ立ち上がってすぐに俺達を急かした。そしてすぐに自分もスタスタと歩き出してしまう。大丈夫かと聞くと、傷口があった場所を叩いて朗らかに笑った。

「そんなすぐに動いちゃダメです! まず安静に……」
「人と同じ基準にしないでよねー。
 あんたたちと違って死なない程度に頑丈なんだから」

 両手を腰に当てて得意気に言う。
 確かに竜は殺しても死なない。先ほどの巨人との戦闘でだって傷ついただろうがすぐに飛び回っていた。そういう回復力があるなら確かに大丈夫だ。
 アキは心配そうな表情だったが、すぐに息をついて、心配させないでくださいと言って彼女の続いた。

 俺達が歩いて戻ると先ほどと同じく荘厳に聳えるバベルの天空の塔の足元へと到達する。この塔の入り口に至るまでは白い柱と低く広く作りこまれた階段を何段も上って、正門と思しき場所場所へ向かう必要があった。塔に近づくにつれて不思議な事に皆喋らなくなってきた。よく喋ると定評の有る俺ですら、階段の先に有る扉を見上げてはため息を吐いた。
 階段の時点で分かるとおり、いつか古代文明と呼ばれる物が作られた瞬間に足を踏み入れたような、思わず息を飲み込んでしまう空間だった。階段の正面側には幾重にも線が描かれており、階段の一番下に立った時に気付いたがそれが一枚の絵になっている。戦女神と竜、そして人それらが一様に一点を見上げる絵で、其処には太陽を背負う人型の姿があった。きっと神様だろう。
 その絵は扉に続いていて、俺たちはその意図を汲み取ろうとだまって見入ってしまう。

 ばたん、と音がして辺りを見回す。周りには何も見えなくて俺たちは一瞬首を傾げた。
 すぐにその音の正体に気付いたファーナが彼女に駆け寄った。

「シィル!」
「シルヴィア! やっぱり、貴女無理をして……!」

 先ほどまで全然そんな素振りを見せないで歩いていた彼女の傷口がばっくりと開いて滲み出していた。先ほどの傷口よりそれは大きく見える。いや包帯を巻いた位置から明らかにはみ出てきている。
 シィルは呼吸を荒げて、咳き込んだ。苦痛に歪む表情が尋常ではない事態である事を示している。彼女が咳き込むごとに傷口はジワジワと広がっていく。

「な、なんだよこの傷!」
「ど、どうしよう……!
 これじゃあいくら包帯を巻いても……!」
「竜殺しの呪いですね。ロードが居れば或いは……いや、竜の体に現行の知識がどれ程使えるでしょうね」
「あぁ、もう、煩い。
 大丈夫よ、ちょっと、おなか減ってご飯が食べたいだけなんだから」

 シィルが強がってるのは痛々しいほど流れる血ですぐに分かる。
 打つ手が無いのだから頷くしかないし進むしかない。

「……なぁアルベント。
 どんな戦女神でもこんな風に竜に傷を残せるのか」
「メラミルト、どうだ」
『いいえ。私、並びに私のように英雄に従属する戦女神は一般兵士のようなものです。私達がつけた傷など一瞬で治ってしまうでしょう』
「じゃあやっぱりオルドヴァイユが特別強いって事か」
『はい。特にオルドヴァイユ様と、竜は相性が最悪と言っても良いでしょう』
「相性って、なんで?」

 俺が問い返すと、彼女は真剣な表情で俺を見て一つ、言っておく事があると言ってから俺の問いに答えずこう言った。

『貴方の事を“戦女神殺し”と言ったのが誰かを貴方は知らないと思います。

 人の世界で吉祥である戦女神を殺したにも関わらず、最も歓ばせた者への栄誉“戦女神殺し”。
 ここまで言えば分かるでしょうが、それはオルドヴァイユ様。
 あの方が、貴方を慶んだ言葉がソレなのです。

 そして!

 栄誉を与えたその方の、偉大なる栄光の名前は!!

 “竜殺し<ドラゴン・バスター>”!!』



*タケヒト

 大仰に語る彼女が高く手を振りかざしてからその指先をコウキに向けた。竜殺しの名を持つ先人から賜った名前がどうやら戦女神殺しらしい。
 竜殺しという名を持っているだけで、オレの剣は竜の弱点になる。そのぐらい強い意味の名前らしい。つまりオルドヴァイユの剣は、竜殺しの剣なのだ。自分で言うのもなんだが随分物騒な所から習っていた物である。

 丁度その説明の直後に大きな音が響き始めて扉が開いた。
 轟々と音を立てて重苦しく開く扉にシルヴィアが顔を歪める。音と振動が不快なのだろう。カーバンクが障壁で彼女を回収して、外開きになる扉に轢かれない様にオレたちは距離を取る。

 その扉の中は強い光があって、オレ達は目を細めた。この感じは、とすぐにオレは思い至る。

『あ、ああ……! 崖が、青色の旗が見えます! アルベント様、気をつけてください!』
「うむ」
「崖の先に立ってる旗だな」

 オレはそう言って苦笑いする。いつもその前に立ってオレを迎える人が居る。
 漏れ出す光に目が慣れて、青々とした空と積みあがった雲。照りつく光に焼け付いたような影が出来る。

 照り返す地面の光と、遠く見える銀の煌き。
 騎士はその崖の先に堂々と立つ。その靡く旗を背に彼女は髪を風に流しながら笑った。

『ようこそ神々の世界へ』

 彼女は相変わらず大きい。身長はオレより更に一メートルぐらい高い位置に顔がある。
 オレの青雨のような斬馬刀ならまだしもグレートソードを本当に扱うことができる人間なんか居ないと思っていた。しかし彼女の体格を見ればこの剣の大きさは納得できるしそれを振り回す異様な力を持ち合わせている。

 きっとここは、神々の足元とも言える場所で、手が届く場所なのだ。
 扉を潜って別世界というのは、いつかの祭壇を思い出させる。空の眩しさと、海の青さに目を細めて俺はそう口にした。
 風が強く、皆の服や髪がバタバタとはためく。
 全員の影が真下に濃く映って夏の空の下に居るのを感じる。

 オレ達が立っている場所は城の跡である。酷く崩れた城に点在する剣や斧。所々煙が立ち込めて旗が焼けている。この世界は心象風景と言う話を聞いた事がある。オルドヴァイユは城の跡と旗だ。


 早速のオルドヴァイユの出現は予想済みだった。
 オレたちは日差しの強さも相まって険しい顔をする。

『ここは通さない。私の命に代えても。
 我が主たる神々に謁見しようなど。
 ましてや野蛮にも剣を向けようなどと。

 私が許すはずも無い』

 オルドヴァイユが竜に攻撃した理由を聞こうと思ったが、愚問だなと思った。
 今はオレ達に対しての敵意は全員に武器を構えさせるほど伝わってきている。
 彼女は誰の味方でもなく、ただオレたちの障害としてここに立ち塞がった。それがこの状況の事実である。

 彼女がこの門番っを任された意味が分かった。きっと彼女を戦女神に導いた誰かがその適任を見抜いたのだろう。
 あの巨人門番は飾りだ。

 きっとこいつが本当の“門番”なんだろう。

「ちょっとコイツばっかりはオレに戦わせてくれねぇか」
「タケ……でも強いんだろう?」
「ああ、強いぞ。こいつの強さは竜殺しって言われる程じゃねぇか。
 何よりオレの師匠だ。オレが一番身を持って知ってる」
『無謀を選ぶな、タケヒト。
 数の戦いも兵法だぞ?』
「まぁどうしてもってほどじゃない。けど助けてる余裕は無いぞ。
 組み付いたらそいつごと切り捨てるからな」
『ああ、いい殺気だ』
「つーか、全員で戦えないようにそんな細い場所に立ってるんじゃないのか」
『そうでもない。だがコレは譲れない場所だ。此処が一番燃えるんだ。分かるか、タケヒトよ』

 そう言って腕組みをしたまま笑う。威圧感だけで全員を其処に踏みとどまらせていた。
 コウキはどう攻めようかと色々と思考を巡らせている。色々考えて結局は出たトコ勝負をするので考えた所でコウキはコウキである。
 キツキは大方やる事が決まっていて、オレの出方を見ている。アスカちゃんがキョロキョロしているが彼女もタイミングを取っているだけだろう。オレたちが戦うことは決定していた。

 戦女神と触れ合って分かった事がある。こいつらに話し合いは通用しない。
 戦女神と最初出合って、戦いたく無い事をオレが説明している間に殺された。戦いの無情さと死の鋭い痛みを思い出してアレはトラウマである。皆同じような体験をしているみたいで、戦女神との修行の話はあまりしていない。だが概全員が戦女神に本気での戦いを強制され、術式を貰い、次第に野獣のように荒々しい戦う意志を手に入れた。

「おいコウキ」
「なんだよ」
「戦女神殺しはオレが貰ってやるよ」
「うっはーかっこいー。是非そうして欲しいもんだよ」

 普通に親指を立てて笑う。きっとその名前をもらう苦労を、あんまり理解していないのだろう。師匠を倒すことは習い事の最後の壁だ。こいつはそれをたまたまやってのけた。
 この人を前にしてそれができないとは言わない。

「オレが生き残ったのは、お前のお陰だオルド」
『そうかもな』
「オレたちは生きる。その為にここを通してもらう」
『来い』

 最後にこの剣で打ち破る壁に向かって剣を構える。
 オレ以外の誰もこの人に勝てはしない。単純な戦力が一番高いことはキツキと戦って実証している。この師匠の優秀さの証明でもある気がする。そしてやはり何度も剣を交えたオレが一番勝利に近い。
 オレが勝つべきだ。

 しかし戦いの火蓋は思いもよらない形で切って落とされる。

「さっきはよくもやったなクソ大女ァーー!!」

 ジャラジャラと鎖の音が響いて、その剣が不意をついて大きくオルドヴァイユの体勢を崩させた。サァっと視界の端から現れる赤い影。どす黒く染まった包帯を意に介さないその大胆な動きはオレたち全員を驚かせる。
 コウキの仲間自慢は結構聞くが、この人の話には壮絶なものが多い。そして会ってみてよく分かる豪胆さ。一緒にいてわかるこの思い切りの良さ。考え過ぎる人が無くしてしまった素直さで生きている。そんな人にオレは思う。しかし暴力を見ての手が早いと言うのはこういうことを言うのだと思う。オレがかっこつけて斬りかかる前にオレの因縁の戦いは始まってしまった。

「あーあ。この世界の女は強いよなぁ!」

 戦女神だらけの精霊界。
 ここで最後の扉をオレたちは開ける為に、剣を構えて走りだした。




 あの旗を守り続けるってのが最後の仕事だった。
 そしてこの照りつける光と、青い海と空が最後の光景。

 国の王は慢心した。現在の剣聖と呼ばれる人間を有する軍隊。それにラジュエラ、オルドヴァイユという強い戦士が軒並み集まってた国で無敵軍隊を名乗って戦ってた。
 軍はどの戦場でも戦果を挙げ領地は見る見るうちに拡大していった。
 しかし兵の扱いは厳しいままで成果を上げても自分達の豊かさに結びつかなかった。
 ノヴァは兵長を止めてラジュエラと共に駆け落ちを図った。ダインの手引きを得て戦争中に死亡したという扱いになり、二人は自由を得た。

 しかし、その選択によりその国のあるべき拮抗が崩れた。運に見放されたかのように国家崩壊への道を転がり落ちる事になる。
 オルドヴァイユは急遽ノヴァの座に昇進。ラジュエラ死亡のショックから立ち直る暇もなくオルドヴァイユは戦火に飲まれる。その感情をただ怒りに変えて、剣を振り続けた。
 しかし敵国の猛攻は止まらない。同盟を組んで三方向からの侵攻を行ってきた。ついに防げずに突破口をを空けられてしまう。

 王の誇りを守る為にオルドヴァイユは王と旗を守ってここに立った。百人をここで斬った。
 しかし百人目で、敵軍勢に悲鳴が起こった。
 旗を背にしていたオルドヴァイユは吼えたがその混乱は収まらない。視線の先が自分ではない事に気付いて、咄嗟に、振り向いた。

 竜が迫ってきていた。珍しいことではない。竜はその時は共存していたのだから。
 敵は一斉に逃げ出したがそれを負うように炎の息が飛んで来ていた。
 薙ぎ払われるようにその場に居たほぼ全員が炎に焼かれたが、オルドヴァイユは王に守られ生き残った。王は最後に自らの民を守ったことを誇った。
 激昂に飲み込まれたオルドヴァイユが地上に降り立った竜に挑む。激しい応戦の後に首を切り落とし、王の敵を討つ。
 その時に生まれたのが、竜殺し。
 その後に訪れた五匹の竜。戦って戦って、戦い抜いて――。
 その名が歴史に残ることもなく、旗と共に完全に世界から消えた。

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